【家づくりの前にシリーズ④】間取りで失敗しないために。収納・動線・窓・外構まで考える家づくり
間取りの検討は、慎重に行いましょう
今回は、家づくりの中でも特に楽しい部分である「間取りの検討」についてお話ししたいと思います。
間取りを考える時間は、これからの暮らしを想像できる、とても楽しい時間です。
「このリビングはいいな」「この動線は便利そうだ」と感じる間取りに出会うと、つい早く決めたくなるかもしれません。
しかし、どれほど第一印象が良い間取りであっても、すぐに決定してしまうのは少し危険です。
間取りは、完成してから簡単に変えることができません。
だからこそ、何度も確認し、納得した上で決めていただきたいと考えております。
収納は「量」だけでなく「場所」と「奥行き」が大切です
間取りを見る際に、まず確認していただきたいのが収納です。
収納は、ただ多ければ良いというものではありません。
大切なのは、必要な場所に、必要な大きさの収納があるかどうかです。
例えば、奥行きの深い収納は、布団などをしまうには適しています。
しかし、日用品や掃除道具、書類、小物類などを収納するには、奥行きが深すぎるとかえって使いにくくなる場合があります。
奥に入れたものが取り出しにくくなり、結果として使われない収納になってしまうこともあります。
そのため、布団収納のような奥行きのある収納だけでなく、奥行きの浅い収納も非常に重要です。
実は、収納をしっかりつくるには手間も費用もかかります。
規格住宅などで収納が少なく見える場合があるのは、収納を増やすことで建築コストが上がるためです。
だからこそ、図面を見る際には「収納があるか」だけではなく、「何をどこにしまうのか」まで具体的に考えていただきたいと思います。
暮らしやすさは、動線とプライバシーで大きく変わります
次に確認していただきたいのが、動線とプライバシーです。
家事動線は使いやすいか。
玄関から収納、洗面、キッチンまでの流れは自然か。
洗濯物を洗って、干して、しまうまでの動きに無理はないか。
こうした日々の動きは、暮らし始めてからの快適さに大きく影響します。
また、外部からの視線や、家族同士の距離感についても考える必要があります。
リビングの窓が道路や隣家から丸見えになっていないか。
寝室や子ども部屋の窓が、お隣の窓と向かい合っていないか。
図面上では気づきにくい部分ですが、実際の生活では非常に大切な要素です。
窓や駐車スペース、物置の位置も確認してください
間取りを考える際には、建物の中だけではなく、敷地全体を見ることも重要です。
窓の大きさや位置は適切か。
隣家の窓と干渉していないか。
駐車スペースは十分に確保できているか。
物置を置く場所はあるか。
さらに、将来的に車庫やカーポートを設置した場合に、視界が悪くならないかも確認しておく必要があります。
家は建物だけで完結するものではありません。
敷地の使い方や外まわりの計画まで含めて考えることで、暮らしやすさは大きく変わります。
納得できるまで、何度も図面を検討しましょう
ご自身たちが長く暮らす家です。
間取りについては、遠慮せず、納得できるまで何度も検討していただきたいと思います。
また、ご自身で間取りを考えてみることもおすすめです。
実際に手を動かして考えてみると、自分たちがどのような暮らしを望んでいるのか、改めて見えてくることがあります。
もちろん、専門的な部分は建築士が整理する必要がありますが、ご家族のライフスタイルを見極める上では、とても良い方法だと思います。
契約を急がせる会社には注意してください
間取りの検討に時間をかけることに、良い顔をしない業者もあります。
また、十分な検討をする前に「まずは仮契約を」と契約を急がせる会社もあります。
そのような場合は、一度立ち止まって考えていただきたいと思います。
本当にお客様に良い家を提供したい会社であれば、図面を何度も検討する時間を大切にするはずです。
間取りは、お客様の暮らしそのものを形にする大切な作業です。
会社の都合や受注を優先するのではなく、お客様が納得できるまで寄り添う姿勢があるかどうか。
そこも、住宅会社を見極める大切なポイントだと考えております。
間取りは、家の形を決めるだけのものではありません。
ご家族の暮らし方、時間の使い方、そして心地よさを決める大切な設計です。
だからこそ、焦らず、慎重に、納得できるまで考えていただきたいと思います。