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【住宅を守るために】北海道でもシロアリ被害が!? 知っておきたい“これからの防蟻対策”

2025年07月25日

こんにちは。キクザワのスタッフさくまです。
連日暑いですね… 皆様体調など崩されていらっしゃいませんか?

最近の北海道、暑すぎて“本州化”していませんか?

「北海道って、昔はエアコンいらなかったよね」
そんな会話が、もう過去のものになりつつある気がします。

夏は30℃超えの日が続き、40℃に迫る地域もでてきましたし、
冬も雪が少なくなるなど、気候の変化を肌で感じるこの頃。
実はこうした環境の変化が、ある“見えないリスク”を静かに招いているのをご存じですか?

■ 北海道でも、シロアリ被害が増えてきています

「シロアリは暖かい地域の話でしょ?」
そう思っていたのは、ひと昔前のこと。
近年、北海道でもシロアリ被害が確認されるケースが増えてきています。

原因のひとつは、地球温暖化による気温の上昇。
もうひとつは、高断熱・高気密住宅の普及によって、シロアリが生息しやすい温度・湿度の環境が家の中にできやすくなったこと。

断熱材は住宅の快適性を高められる一方で、シロアリに食害されやすい側面があり
床下まで断熱材で包む「基礎断熱工法」のお住まいは、
断熱性能が高い一方で、シロアリにとっても居心地の良い空間になりやすいため、注意が必要です。

■ シロアリ対策、どんな方法があるの?

シロアリの防蟻処理は、シロアリによる被害を防ぐための対策で、いくつか種類があります。

<防蟻処理の種類>
★土壌処理:床下の土壌や基礎の内側、束石周辺に薬剤を散布し、シロアリの侵入を防ぐ層を形成します。
一般的なメリット:
・建物の外側から侵入するシロアリをブロックできる(物理的な“バリア”を形成)
・基礎下など、シロアリの通り道を遮断できるため予防効果が高い
・初期コストが比較的安価で済む場合が多い

一般的なデメリット:
・薬剤の効果は時間とともに薄れる(一般的に5年程度で再処理が必要)
・揮発性の薬剤を使用する場合は、空気中への影響や健康リスクが懸念される
・施工時期を逃すと対応が難しい(新築時の工事が基本)

★木部処理:柱や土台などの木材に薬剤を散布します。
一般的なメリット:
・シロアリに直接狙われやすい部分(木材)を守れる
・一部の既存住宅にも対応可能
・木材に浸透するタイプの薬剤を使えば、効果が持続しやすい

一般的なデメリット:
・薬剤の種類によっては人体への影響があるため、使用薬剤の安全性に注意が必要
・薬剤が浸透しにくい箇所や隠れた部分には効果が及びにくい
・施工のムラが生じると、保護されない木部が残るリスクがある

★防蟻防湿シート:床下にシートを敷き、シロアリの侵入を防ぐとともに、湿気対策も行います。
一般的なメリット:
・薬剤を使わず物理的にシロアリの侵入を防ぐ(忌避効果のある薬剤含有タイプもあり)
・同時に床下の湿気対策にもなるため、腐朽菌やカビの予防にも◎
・効果が長期的に持続(薬剤のように劣化しにくい)

一般的なデメリット:
・設置には丁寧な施工が必要(シートに隙間や破れがあると効果半減)
・コストが比較的高め(材料費+施工手間)
・既存住宅には対応が難しいことも(床下の高さ・構造による)

従来の防蟻処理は、化学薬剤を使ってシロアリを寄せつけないという方法が一般的でした。
しかし、揮発性のある薬剤は室内空気を汚す可能性もあり、
小さなお子さまやペットのいるご家庭では特に慎重に選ぶ必要があるとともに
数年ごとの再処理が必要な場合も多く、維持管理の面でも課題が残っていました。

■ 最近注目されている「ホウ酸処理(例:エコボロンPRO)!!

ホウ酸処理は、木部処理の一種ですが、揮発性がなく安全性が高いのが特長。
作用の仕組み(機序)をご紹介すると、
ホウ酸は、シロアリの体内に入ると
● 消化酵素の働きを阻害する

● シロアリは栄養を吸収できなくなり、最終的に餓死する

● しかも即死ではなく、数日かけてじわじわ効くので、仲間に運ばれやすい&巣全体に広がる

殺虫剤のように“神経を麻痺させて即死”という方法ではありません。
再処理が不要な場合もあり、持続性・健康配慮の両立ができる方法として支持されています

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そこで私たちが選んだのが、(株)エコパウダー様のホウ酸を主成分とした木材保存剤「エコボロンPRO」です。

これは、自然界に存在する無機物「ホウ酸塩」を活用したもので、
シロアリや腐朽菌には効果がある一方で、人やペットには無害
さらに揮発性がないため、室内空気を汚さず、効果も長期間持続します。

ホウ酸は、WHO(世界保健機関)やEPA(米国環境保護庁)でも安全性が認められている成分で、

・自然由来の無機物 ホウ素(B)を含む鉱物から採れる。自然界にも広く存在する成分
・揮発しない・臭いなし。空気中に飛ばないので、室内空気を汚すことがない(吸い込みリスク低)
・経口毒性は低い 大量に口に入れない限り、ヒトには影響しにくい。
 ※塩と同じで、摂りすぎればNG

高温多湿の環境にも強く、国の重要文化財(熊本城など)にも採用されているほど信頼性の高い素材です。

■ 確実に効かせるために。認定施工士が施工を担当

キクザワでは、このエコボロンPROを自社の大工が「認定施工士」の資格を取得し、、確実・丁寧に施工しています。

見えない部分こそ、住まいの大切な土台。
その見えない部分に安心と誠実さを込めて施工することが、長く家の価値の高い価値を保つ家づくりにつながると考えています。


左/土間の防湿コンクリートにも鉄筋を入れ、重みで下がって蟻道ができないように工夫。 中央/エコボロンPRO®は無色透明な為、塗布したところが確認出来る様に染料で色を付けている。右/隙間の出来やすい基礎と土台の間にもコーキングを行い、可能な限り蟻の侵入を防ぐ

■ “見えない安心”が、暮らしを守ってくれる。

マイホームは、一度建てたら終わりではなく、
その後の何十年を、家族とともに過ごしていくかけがえのない場所。

だからこそ、構造や防蟻処理といった「見えない性能」にこそ、本当の価値があるのだと、私たちは考えています。

健康に、安全に、そしてずっと安心して暮らしていける家を。
そのための選択肢のひとつとして、エコボロンPROを、ぜひ知っていただけたら嬉しいです。

■ 詳しくはこちら

▶︎ エコボロンPRO公式サイトはこちら
▶︎ ご相談・施工事例については、お気軽にお問い合わせください。