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これからの家づくりは“誰とつくるか”。2026年住宅業界の変化と気づき

2026年03月17日

こんにちは😊

少しずつ春の気配を感じるようになってきましたね~。

とはいえ朝晩はまだ冷えて、
子どもたちも「上着いる?いらない?」と毎朝バタバタしています(笑)
こういう季節の変わり目って、なんだか気持ちもソワソワしますよね。
でも春の訪れが本当に嬉しいです。

さて今日は、
先日参加してきたセミナーのことをきっかけに、
「これからの家づくりってどう変わっていくんだろう?」
というテーマで、少しお話してみようと思います。

今回参加したのは、
住宅業界のこれからについて考える勉強会。

数字や予測の話も多くて、
正直ちょっとドキドキする内容もありました。

これから住宅の着工数が減っていく、という現実もあって
業界としては大きな転換期にあるんだなぁ…と感じています。

ただ、
その中で私が一番印象に残ったのは、

「これからは“何をつくるか”より“誰がつくるか”が大事になる」

という考え方でした。

性能やデザインって、
もちろんすごく大切なんですけど、
ある意味で“当たり前”になってきている部分もあって。

最終的には
「この人たちと家づくりしたいな」
と思ってもらえるかどうかが、
すごく大きなポイントになる、というお話でした。

これ、なんだか
すごく共感してしまって!

というのも、
家づくりってやっぱり
一緒に考えて、悩んで、決めていく時間が長いので、
「誰とつくるか」って、暮らしの満足度に直結するなぁと
仕事の中でも感じることが多いんですよね。

というのも、私たちの家づくりって、
1年、2年と時間をかけて検討される方も多くて。
最初にお会いしたときは
まだ小さな赤ちゃんだったお子さんが、
お家が完成する頃には歩けるようになっていたり。
メンテナンスでお伺いすると、
すっかり少年の顔になっていたりして、
「わぁ!こんなに大きくなったんですね」
なんて、一緒に笑いあうこともあったりします。

なんだか、親戚のような感覚というか…(笑)

年間の施工棟数が多くない私たちにとって、
お一人おひとりのお客様は、
とても身近で、大切な存在なんですよね。

だからこそ、
お互いに信頼関係ができた状態で進む家づくりって、

完成した住まいにも、
細かなところまで気配りが感じられるような、
とても素敵な一棟になるなぁ…と感じています。

時代はどんどん変わっていきますが、
こういう人と人とのあたたかい関係って、
きっとこれからも変わらず大切にしたい部分ですよねー。

今回のお話を聞いていて、
あらためて「人」であること 「人同士」であること
そんな基本的な部分を再認識して、
「やっぱりそうだよなぁ」と、
しみじみ納得してしまいました。

それともうひとつ、
印象的だったのが、情報の届け方の変化です。

今までは検索して調べる、という流れが多かったのが、
これからはAIに相談するような形に変わっていく、と。

なんだか時代の変化を感じますよね…!

でも考えてみると、
どんな形であっても、

「ちゃんとした情報を、丁寧に積み重ねていくこと」

の大切さは変わらないのかな、と思いました。

私たちのブログもそうですが、
すぐに役立つ情報だけじゃなくて、
ちょっとした気づきや考え方も含めて、
コツコツと発信していくこと。

それが、
あとから家づくりを考えたときに

「いいかも!」

と思っていただけるきっかけになるのかもしれません。

そう考えて
暮らしに置き換えてみると、

家づくりって
すごく大きな決断ではあるんですが、
実は日々の小さな選択の積み重ねでもあって。

・どんなふうに過ごしたいか
・どんな時間を大切にしたいか

そういうことを少しずつ考えていく中で、
自然と「自分たちらしい家」が見えてくるのかなぁ…と感じています。

今回のセミナーは、
少し先の未来の話ではありましたが、

突き詰めると
「暮らしにちゃんと向き合うこと」
が、これまで以上に大切になるんだなぁと
改めて感じる時間でした。

もしこれから家づくりを考える方がいらっしゃいましたら、
性能や価格だけでなく、
「この人たちと一緒につくりたいと思えるか」
という視点も、
大事に会社を覗いて見ていただけたら嬉しいです。

なんだか少し真面目なお話になってしまいましたが…(笑)

これからの変化も楽しみながら、
一緒に家づくりを考えていけたらいいな、と思っています。

みなさんは、
どんな人と、どんな家づくりをしてみたいですか?

ぜひ、気になることがあれば、いつでも気軽にお声がけくださいね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました♪
さくまでした。

(ちょっとお知らせ)
週末 内覧会開催します♪♪♪
よければ、実際の家づくりを見にいらっしゃいませんか?

詳しくはこちらから
→ Breathe Again— 深呼吸する、南幌の木の住まい。

キクザワ家づくりnote 更新しています^^

2026年03月12日

こんにちは。

3月に入り、少しずつ春の気配…と言いたいところですが、
北海道はまだまだ冬に戻ったり、雪がちらつく日もありますね。

我が家の子どもたち(11歳と5歳)は、
日により短靴をはいては、そのまま水たまりに突入して、あーあーあー…
春が待ち遠しいですね。(笑)

さて今日は、
キクザワの取締役(一級建築士 菊澤里志)の家づくりのnoteをご紹介したいと思います。

みなさまご存知でしょうか?
noteでこっそり連載中
「キクザワ家づくりnote」

元々、「キクザワ社長の家づくりnote」というタイトルで、YouTubeの発信内容を、文字起こしして編集し、bot的に配信してきたのですが。。。
(noteからもYouTubeを見てくれる人が増えたらいいな~と思いまして)

この春、社長が交代ということで、「キクザワ社長の」というタイトルから、「キクザワ家づくりnote」とタイトルを変更させていただきました。

社長という役職からは退任しましましたが、このnoteのコンテンツは、
一級建築士として、そして工務店の経営を行ってきた経営者としての見地から、
今後も変わらず、キクさんからの情報発信をしてもらう場所にしていくつもりです^^

※社員は親愛を込めて、取締役のことを菊さんと呼んでいます(笑)

過去のYouTubeも大分文字起こしが進みまして
コンテンツが少しずつ増えてきました!
こちらでは、取締役が家づくりについての考え方や技術的なお話をテキストベース「note」で発信しています。

👉 キクザワ家づくりnote|一級建築士 菊澤里志

「家づくりで本当に大切なこと」や
「住宅会社の見極め方」など、
これから家づくりを考える方にとって
参考になるテーマがいろいろ書かれています。

先日公開された記事では、断熱材の話なども。

最近はSNSやYouTubeなど、
家づくりの情報が本当に多い時代だなぁと思います。

便利な反面、
「結局どれが正しいの?」
「何を信じたらいいんだろう?」
と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そんなときに、
設計や現場に長く関わってきた立場から
50年続いてきた工務店の経営陣として
一級建築士の情報、と、
少し落ち着いた視点の記事になっておりますので、きっと参考になると思います。

家づくりを考えている方も、
OBのお客さまも、
「こんな考え方もあるんだな〜」くらいの気持ちで
気軽に読んでいただけたら嬉しいです!!

👉 キクザワ家づくりnote|一級建築士 菊澤里志
もっかいリンク貼っておきます(笑)

3月、4月と新しい体制になり
少々バタバタしておりますが、みなさまこれからもどうぞよろしくお願いいたします^^

社長YouTube更新しました。「家づくりの正解は、ひとつじゃない。」

2026年02月28日

こんにちは。
早いもので2月もラストになりました。
雪溶けも進んで一気に春の気配が感じられるようになってきましたね。
嬉しい季節です。

最近娘と会話していると、「どっちが正しいの?」と聞いてくることがあります。
む、むずかしい…。
ズバッと正解を言えることもあれば、言えないこともあったりして…。

暮らしの中って
正解がひとつじゃないこと、意外と多いですよね。

家づくりも、きっと同じだなぁと、そんなことを感じました。


動画はこちら↑

今回の社長YouTubeでは、
ハウスメーカーと工務店で迷ったとき、
何を基準に考えればいいのか。

その“判断の軸”についてお話ししています。

私たちは、契約を急ぎません。

間取りも、仕様も、金額も。
納得してから前に進む。

それが、いい住まいにつながると考えているからです。

「どっちがいいのか分からない」
「何を信じて選べばいいの?」

そんなふうに感じている方に、届けばうれしいです。

そして今、少し迷っている方がいらっしゃいましたら。
「急がなくていい」
そんな言葉を、今日はお伝えしたいなと思います。

よろしければ、ぜひ動画にてご覧ください。
(動画を見る時間がない方は、社長のnoteで文字で読めますよ♪)


noteはこちらからどうぞ^^

みなさんにとって、
納得のいく家づくりになりますように…!
さくまでした。
ではでは♪

ボールパークができるまでの裏側(後編) 〜「どうやったらできるか」から始まった官民連携の話〜

2026年02月07日

こんにちはほっこりクローバー
立春の昨日一気に暖かくなり、
道路の雪も解けましたね。
路面状況が悪い地域もありそうなので、どうぞお気をつけて…!

さて
今日は前回に引き続き、地域情報
ネオマリーダーズクラブ特別講演 北広島市川村副市長の講演会のまとめ記事のラストとなります。

前編・中編はこちらから!

よろしければご覧ください。

※本記事は、公開情報および講演内容をもとに、
個人の視点で感じたこと・考えたことを記録したものです。
特定の立場や見解を代表・主張する意図はありません。あらかじめご了承の上、読み進めていただけると嬉しいですm(__)m

「どうやったらできるか」から始める官民連携

前編で語った通り、
ボールパークのプロジェクトでは、「官民連携」が行われました。

それは、単に
民間の力を借りて施設をつくる、という話ではありません。
民間と対等なパートナーとして一緒に考え、
持続可能なまちをつくっていくための選択。

そのため、民間事業者との向き合い方も、とても印象的でした。

従来の行政は、
仕事が決まってから・条件が固まってから話をする、というのが一般的ですが、

でもこのプロジェクトでは
最初から民間と一緒に、
「どうやったらできるか?」を考えるスタンスを取ったそうです。

そこで出てきたのが「51対49理論」

川村副市長は、こんな話をされていました。

「どちらかが、100%主導、100%責任を持つ関係になると、
もう一方は『決まったことをやるだけ』『言われたから従うだけ』になってしまう。

そうなると、
人は考えなくなるし、当事者意識も持てなくなる」と。

……これ、ちょっとドキッとしませんか?

仕事でも、家庭でも、
「全部任せきり」「全部やってあげる」状態って、
やはりどこかで負担が生じてトラブルになったりして
長くは続かないものです。

そこで意識されたのが、
51対49、あるいは 49対51

完全に対等な50対50でもなく、
かといって上下がはっきりした関係でもない。
ほんの少しだけバランスを崩した関係性です。

どちらかが100%主導するのではなく、
あえて“少しだけ”緊張感が残る状態をつくること。
それが、長く続く官民連携には必要だ、という考え方でした。

どちらかがほんのわずかに上回っていることで、
・相手に丸投げできない
・「自分はどう関わる?」と考え続けられる
・緊張感と責任感が失われない

そんな関係が生まれるのだそうです。

そして、特に印象的だったのが行政側のスタンス。

「稼ぐ(プロフィット)」という視点を持ち、
民間が動きやすく、
きちんと“稼げる”環境をつくるために、行政として汗をかく。

具体的には、
・規制を丁寧に読み込み、どうすれば緩和できるかを考える
・独自条例を制定し、許可権限を自ら引き受ける
・将来を見越してインフラ整備を先行して行う

つまり、
リスクも責任も引き受ける覚悟を持ったうえで、
「仕事が増えるからやらない」のではなく、
「どうすれば事業が前に進むか」を最優先にする。

民間事業者が将来、
きちんと収益を生み出していけるように、
投資としての視点を持って判断していた、ということでした。

さらにこの事業を、
単なる一自治体の取り組みとしてではなく、
「国の成長戦略の一部」として位置づけてもらえるよう国に働きかけたそうです。

その結果、
北海道として、ひいては国にとっても重要なプロジェクトである
という認可を得ることができ、
インフラ整備費の多くを補助金でまかなえる形につながっていきました。

こうして生まれた、世界に誇れるボールパーク!!!

官と民が、

どちらかに任せきりになることなく、
同じ方向を向いて走り続けたからこそ、
ここまで大きなプロジェクトになっていったのだと思います。

本場の皆様にも喜んでいただけたとのことですねー!

ここからは、
講演でお聞きした
施設内の「なるほど!」なポイントを、
少しだけご紹介していきますね。

① 温泉×野球観戦

地下1,300mから温泉を掘り、
スタンドの一部を温泉から観戦できる場所に。

収益性よりも、“象徴的な場所をつくる”ことを優先した事例。
サウナ・温泉に入りながら野球観戦なんて、世界初ここしかない!!!
(※温泉は黒い色が特徴のモール温泉。お肌もツルツルになります(^^♪))

右上の方 tower11の方に温泉サウナエリアが。

たまに中継で一瞬映ると、面白い人が多くて、それもナイスです笑。

② 一番いい立地にあるものは?

ボールパーク(Fビレッジ)において、
一番立地の良い場所には、何があるかご存知でしょうか?

実は、
『子供たちの遊び場』が作られているんです。

これはファイターズがエスコンフィールドを建設する際、最初に決めたことの一つ。

一般的な発想では、
収益を優先して最後にあまった場所に子供用のスペースを作ることが多いですが、
Fビレッジでは
球場の中のどこに「子どもの遊び場」を作るかを一番最初に決めた…とお話されていました。
次世代を担う子供たちのために、あえて最も価値の高い場所に遊び場を配置する
という強いメッセージが込められているそうです。

奥に立派な遊具が見えますね〜!こちらはボーネルンドさんとのコラボです

③ “管理しすぎない”ミニ野球場などのプレイフィールド

屋外空間にある、誰でも自由に使える屋外ミニ野球場。
あえて管理人を置かず、ルールも最低限。

結果、子どもたちが自然と集まり、
地域の人が見守り、
自発的なコミュニティの場として育っているそうです。

小さいけど、本格的に塁を踏む感覚が味わえちゃう!!

まち全体を巻き込む仕組み

Fビレッジは「球場」だけじゃなく、まちそのもの。
敷地内には様々な施設があります。

例えば

  • 年間650校の修学旅行生が訪れるクボタさんの農業学習施設
  • 認定こども園
  • ドッグパーク(防災・家族化の視点)
  • 富裕層向けマンション(即日完売)

この富裕層マンションのコンセプトについては、
一部議論になったそうですが、
まずは税収という現実を見据えた判断。

この「お金持ちを集める」という考え方について、
私は以前、
キングコング西野亮廣さんの出演されていたテレビ番組(「夢をかなえるためにお金を学ぶ」)で見たことがあったんですが、

飛行機でいうと、
ファーストクラスやビジネスクラスの存在があるからこそ、
エコノミークラスの価格が抑えられている、そんな考え方があるそうで

一部の人が多めに負担してくれることで、
全体が成り立つ構造。

このマンションの話も、

こういう意図のもとに

まち全体を持続可能なものとしていくための

現実的な税収設計だったんだな、と納得できた気がしました。

その他にも、Fビレッジは、

  • 1万人×3日分の防災備蓄
  • 北海道全体の防災拠点
  • 学校授業としてのデーゲーム観戦
  • 元プロ野球選手の体育授業参加

など、「球場」の枠を完全に超え
官民連携を実現させたモデルケースとなり…
北海道ボールパークFビレッジが生み出す『共同創造空間』は、官民連携による地域活性化モデルとしても高く評価されることとなりました。

余談:ムーミンの謎が解けた
50年前の団地と、フィンランドの話

そうそう!!
Fビレッジって、毎年冬にムーミンとコラボしているんですよね。
施設内にニョロニョロがいたり。

これ、なんでムーミンなんだろう?と私個人的に疑問に思っていたのですが、今回の講演を聞いて謎が解けました。

ちなみに北広島市が50年前の団地づくりで参考にしたのは、
フィンランド ヘルシンキ西部の「タピオラ」という町なんだそうです。

このモデルは、住居と交通を分離することで「住んでいる人に優しい街」を作るというコンセプトに基づいていて
この繋がりから、
北広島市はフィンランドと提携関係にあり
この提携の一環として、
フィンランドを代表するキャラクターである『ムーミン』と街づくりでコラボレーションを行っているそうです。

なるほどー!だからムーミンね!!!
「住民にやさしいまち」。
このDNAが、今のFビレッジにもつながっているのかもしれません。

最後に思ったこと

講演の最後には、開業1年目・2年目を振り返る動画が流れ、
会場は大きな拍手に包まれていました。
(感動ーーーー拍手拍手拍手

これだけの大きなプロジェクトが実現するには、
大きな、とてもとても大きな情熱と、
たくさんの想いがあって。
今回熱量を込めてブログを書いたのは、
「これだけのスゴイ事を市民が知らないのはもったいない!」と思ってしまったから…。

北広島に住んでいるのに、私、誘致のこと、完成までの事の経緯を全然知らなかったので…川村副市長の貴重な講演、内容を
広く、多くの方に知っていただきたいー!!と。
(本当に感動したーー)
背景を知ると、見え方がまた少し変わりますよね。

球場に行くとき、ボールパークに遊びに行く時、
少しだけ思い出してもらえたら嬉しいです。

市役所の屋上から、建物が見えます。講演を聞いた後に見ると、なんだか胸が熱くなりました。

川村副市長・北広島市役所の皆様、Fビレッジ関係者の皆様
そして、今回の講演会を企画してくださったネオマリーダーズクラブ・旭化成建材の皆様に、
心から感謝の気持ちで一杯です。
貴重な機会を、本当にありがとうございました。

さくまでした。
ではまた!

ボールパークができるまでの裏側(中編) 〜北広島市・川村副市長が進めた“人が動く”組織づくり〜

2026年02月05日

こんにちは。

やっと雪が落ち着いたーとおもったらまた…
(もう降らないでーーーやめてーーー笑い泣き

子どもたちは庭の雪山で遊び回っていますが(笑)
雪で家が埋まりそう…
札幌の方さらにひどい雪とのことで、みなさまお気をつけてお過ごしください。

さくまです。こんにちは。

さて今日は、
家づくりではなく地域の話題。

前回12月頭に書いた
「日ハムが北広島に来るまでの裏側」北広島市副市長・川村裕樹さん(旭化成建材さま主催のネオマリーダーズクラブの特別講演会) の続き。

前編から何か月お待たせしてしまったのか!!
(スミマセン)

……謝罪はさておき、
やっと、落ち着いて続きを更新したいと思いますキラキラ

後半戦として、
エスコンフィールド北海道が“形になるまで”のリアルなお話を、
講演で伺った内容をもとに、
私なりの視点でまとめてみたいと思います。
(長くなったので、中編、後編と二個に分けますが、後半は近日中にUPしますね)

※本記事は、公開情報および講演内容をもとに、
個人の視点で感じたこと・考えたことを記録したものです。
特定の立場や見解を代表・主張する意図はありません。あらかじめご了承の上、読み進めていただけると嬉しいですm(__)m

前半はこちらから! 思い出したい方はぜひぜひ。

「すごい施設」の前に、「人」と「組織」が動いていた

正直なところ、私は講演を聞くまで、

「北広島にすごい施設ができたなぁ」
「日ハム効果、すごいなぁ」
「やっと北広島にも新しい風が吹いてきたかも!」

というような感覚で見ていました。

でも実際は、

建物よりも先に、“組織づくり”と“考え方づくり”なしにプロジェクトは進まなかった。

大きな挑戦を支える根幹には、
全員が一丸となるための組織づくり、空気感、考えの醸成が何よりも必要だったのです。

今回の川村副市長の講演で感銘を受け、
自分の仕事にも活かせそう!!と思ったポイントが
この“組織のつくり方”でした。

「自分ごと」にする組織

ボールパークは、市役所の特定の部署だけが進めたプロジェクトではありません。

ですが、計画を始めた当初は庁内に
「それ、3階(推進室)の仕事でしょ?」(自分達には直接関係がない)
という空気があったそうです。




この空気感を生み出す原因は
『情報が共有されていないこと』

そこで、まず取り組んだのが、
全職員を“当事者”にする情報共有でした。

あえて「生の情報」を全部出す

〜見えないお化けの正体〜

情報が不足していると、
人は「何か変なことが起きるのではないか」という漠然とした不安、
川村副市長の言葉で言うと、“見えないお化け”を抱えてしまいます。

そして、そのお化けが大きくなると、

  • 反対しておいた方がいい
  • よく分からないから距離を置こう
  • なんとなく怖い

…みたいな気持ちに繋がっていく。
  なんとなく分かるなぁと思いました。

人って、

本能的に暗がりを恐れる生き物です。

(↑きっと、人間の生存本能なんでしょうね)

店舗の照明設計でも、奥が暗いと近寄りがたくなるのですが、明るいと進みたくなるサバンナ効果というものがあったりします。

つまり、全体像が理解できていれば、

不安を抱かない。というものなのかもしれないですね。

そこで何よりも重要になるのが「情報」です。

そこに気づいた川村副市長・ボールパーク連携推進室の方々は、
新聞やニュースに出る前の、
本来なら外に出さないレベルの
“ピカピカの生情報”を、
定期的に北広島市役所の全職員へ共有。

すると特に若い職員を中心に、

「自分たちに何ができるだろう?」

という空気が生まれ、

福祉や教育など部署を越えた横の連携が自然と広がっていき…

徐々に「自分の専門領域の課題解決」と結びつけて考えるようになっていったそうです。

具体的な例として、
福祉系の職員は、
ボールパークでのボランティア活動(施設案内等)を通じて、
高齢者の外出支援、引きこもり防止、健康寿命の延伸、ひいては医療費削減に寄与できることに気づき、
具体的な施策として動き始めることに繋がった事例が紹介されていました。

(この活動は結果的に、大成功!
 来場の方にも球場案内があることで安心してもらえますし、

 案内する側にも自己貢献感が生まれて活力になる。すごく良い循環…!)



「見えないお化け」は、庁内だけじゃなかった

この“見えないお化け”の話、

市役所の中だけじゃなく、地域との対話でもまさに同じだったそうです。

運動公園予定地として確保されていたFビレッジがあるエリアの向こう側には、特別天然記念物である「野幌原始林」が広がっています。

当然、自然保護の観点から強い反対運動も起きたそうで、

自然を愛する方々が北海道内外から集まり、

1回の打ち合わせが10時間を超えることもあったとか…。

今回の開発面積は32ヘクタールであったため、
「50ヘクタール以下」という基準により、
本来は、法的に環境影響評価(環境アセスメント)を行う必要はありませんでした。
それでも市は自主的に

  • 植生調査
  • 動植物の全調査

を実施しました。

「義務じゃないからやらない」ではなく、

“誠実な実態調査をやり切る”という姿勢だったんですね。


さらに、移植できるものはすべて移植し、

なんとエゾアカヤマアリの蟻塚(蟻の巣の山)まで移植したという徹底ぶり…。

ぶつかるだけではなく、何度も、何度も根気強く対話を重ねて、一つ一つ心配に対する対応を丁寧に行っていく。
今回、このブログを書くにあたって一部公開されている環境アセスメントの資料を見つけたのですが、膨大な量のデータと、これまでのやりとりが何十ページにもわたって記されていました。

…いや、そこまで!?って。

でもこの“そこまでやる”が、信頼の土台になっていったのだと思います。

そしてもうひとつ。

隣接する道立北広島高校の保護者(PTA)からも、
計画の当初は「静かな学習環境が乱される」と強い反対があったそうです。

ここでも川村副市長は、

反対の根っこは「情報がないこと」=見えないお化けだと分析。

だから、

  • 呼ばれていなくてもPTAの場に足を運ぶ
  • 最新情報を出し続ける
  • たとえ「帰れ」と言われても、繰り返し繰り返し届ける

こんな、地道すぎるくらい地道な『生情報の共有』を続けたそうです。
継続を続けていくと、なんとなく、わからないから不安&何か変なことに繋がりそうだからとりあえず反対、という層が、
「本当は賛成したくないけれど、仕方ないな」
「自分は反対だけれども、(情報を見て納得できる部分もあり)まあ、いいんじゃないか」

というように徐々に立場を中立寄りに変えていく結果に。

つまり、
「反対」か「賛成」かの二極化から、
“グレーの理解者”が増えていった

これは、すごく大事な話だなと思いました。

全員を賛成に変えるって、現実には難しい。
でも誠実な対話を重ねて“理解してくれる層”が増えると、空気が変わっていくということ…。

最終的には、
生徒会に「ボールパーク委員会」が立ち上がり、

保護者も「応援する会」を結成するほど、強力な味方に変わっていったそうです。

そして今では、
Fビレッジの花火の打ち上げ場所として
北広島高校のグラウンドが使われるようになり、
学校祭の後夜祭の花火として、一部演出に生徒が関わるようになったとのこと。


(遠くからも見えるし、近くから見ると大迫力の花火大会!!)

学校最後に子どもたちが教室や屋上から花火を見上げる…

自分達のアイディアの一部が実際に形になって、あれだけの大きな花火に…というのは、青春時代の大切な一ページになるのではないかなと感じました。

その他にも、
一部部活動の展示をフィールド内で行うなどの協力関係も続いているそうで、

対話がちゃんと未来に繋がっているのが素敵だなぁと思いましたほっこり

若い世代にビジョンを委ねる

エスコンフィールド北海道、そして北海道ボールパーク Fビレッジ。


両方に含まれている「F」には、

・ファイターズ
・ファン
・フューチャー
・フォレスト
・フュージョン…



など、“未来につながる意味”がたくさん込められているそうです。
この名前、
実は、若い職員さんたちが2年かけて議論して決めたもの。

元々運動公園予定地は、「共栄」という名前の土地。
歴史や由緒のある漢字の地名を
アルファベットやカタカナを含む名前に変更することに対して、
市議会の長老議員たちからは「意味が分からない」といった強い反対があったそう。

しかし、若い職員達が数十年先、さらにその先をイメージして、
未来のビジョンを説明し、説得することで、
全国でも珍しいアルファベット表記を含む住所への変更を実現させたそうです。

結果、
若手にとっても「自分たちが決めた」という自負が、
強い責任感と当事者意識を生むことにもつながりました!

固定概念にとらわれず、若手のアイディアや意見をしっかり反映させる。

このあたりも「大きな挑戦」の一つであると感じますし、
多くの意見を一つにまとめ、対話を通して壁を突破していった、このプロジェクトを体現しているものだと感じました。


(※画像は市役所のHPより転載させていただきました)

ロゴに使われているキラリとしたマークは、

北海道の「七稜星(しちりょうせい)」を表現しています。

ここに北海道のマークを入れたことは、

この施設は「北広島」ではなく、

“北海道”というブランドで世界と勝負する
そんな強いメッセージが込められていると聞いて、
背筋が伸びる想いでした。

そして、この積み重ねが「誘致成功」につながった

情報共有で“見えないお化け”を小さくして、
庁内を「自分ごと」にして、
反対の声にも誠実に一つ一つ向き合い、
少しずつ信頼を積み上げていく。

こうした組織づくりが実を結び、
ファイターズ誘致は現実のものとなり、
「決まった後」のスピード感にも行政がついていけたのだと思います。

誘致はゴールではなく、ここからが本当のスタート。

次は、いよいよ

施設のあれこれ!具体例をご紹介して、締めくくりたいと思います!
よろしければ最後まで、お付き合いくださいね。

川村副市長も登場する、ボールパークの本はこちら↓↓

(読みましたーーー読みましたーーー!! 
絶対にあなたも、「キングーーー!!!」と叫びたくなるはず(笑))


ただ私は北広島が好き^^

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
さくまでしたほっこり では、また。