資産価値は“数字”だけじゃない。性能とストーリーでつくる、これからの家づくり
こんにちは、キクザワスタッフのさくまです
もう雪の時期。
うちに某オモチャ店からクリスマスのおもちゃのパンフレットが届き、
子ども達が入念にチェックする時期でもあります。。。
(↑さくま家は、サンタさんへの依頼の都合上、
途中変更は受け付けてもらえないからね…(笑))
みなさまはどんな季節でしょうか?

さてっ
今日は、ちょっと真面目に「家の資産価値」について考えてみたいと思います!
「資産価値」ってなんだろう?
家づくりをしていると、「将来の資産になる家にしたい」という言葉をよく聞きます。でも実際のところ、
資産価値って『お金で測れる価値』だけじゃないんですよね。 今回ご紹介するのは、雑誌『Replan北海道150号』特別企画
「北海道の工務店×建築家 クロストーク」より、
建築家・宮城島崇人さん(宮城島崇人建築設計事務所)弊社専務キクザワの菊澤章太郎の二人による対談から抜粋し、
工務店、建築家それぞれの考える
「住宅の資産価値を高めるデザイン」「住宅の資産価値を高めるポイント」を、
わたしなりに分かりやすく整理してみました
1. 性能で“安心”を、デザインで“愛着”を。
菊澤は、「資産価値」と聞いてまず思い浮かぶのは「住宅性能」だと話します。キクザワでは早い段階から「長期優良住宅」を導入してきました。
地震に強く、断熱性が高く、長く住める。
“安心”という目に見えない価値を積み重ねていくことこそ、
家の信頼を育てる第一歩と考えているからですね。 一方、宮城島さんは「資産価値」についてこう語ります。
「建築的価値と市場価値は、必ずしも同じじゃない。」
前提として 「資産価値は建築的価値と市場価値を合わせたもの」であると捉えていらっしゃるのですが 最終的に市場価値は、それを評価する指標に基づいて金額がつくため、現在の指標では初期コストとスペックで決まってしまう。 「住まいの楽しみ」や「面白いデザイン」といった要素(=建築的価値)は、
現在の市場価値という形にはうまく反映されていない状態にあると指摘しています。
この部分、「なるほどなー」と思いました。だけどそれこそが、
「その家に住みたい」と思う一番の理由になるはずなんですよね。
2. 「タグ付け」で伝わる“その家らしさ”
宮城島さんが提案していたのが、「タグ付け」という考え方。つまり、スペックや築年数だけでなく、“暮らしの特徴”をラベルのように残していくというものです。
例えば
「コートハウスである」
「素敵な庭がある」
「アトリエとして使われていた」
「地域密着の工務店がつくった家」
こうした情報を見える化しておけば、
家の“意味”や“物語”が買い手にも伝わりやすくなります。
こうしたタグ付けが情報として記載されれば、
スペックや数字といった「点数評価」だけでなく、建物が持つ「意味」がどのぐらい付いているかという点で、
選ぶ側が多様な見方で住宅を選べるようになる!ということなんですね

キクザワの家も地元の中古市場では「キクザワ施工」と書いてくれるケースが増えてきました。 その背景には、平成初期から続けてきた高気密高断熱へのこだわりや、
自社大工による丁寧な施工体制、そしてデザイン性への評価があります。
創業から約50年、地域に根を張ってコツコツ積み重ねてきたあたたかい家づくりの姿勢が、
価値として見てもらえる時代になったのかもしれません。
地域の中で名前が信頼の証になって、
「この家は丁寧につくられている」
「安心して購入できる」という印象を持ってもらえるのはうれしいことです
3. “地域の価値”を上げる存在であること
いい家は、その家だけで完結しないんですよね。家があることで通りの雰囲気が良くなったり、
子どもたちの声が聞こえるまちになったり。 宮城島さんも、
「一軒の家が、まちの“提案”になる」
と話していました。
たとえば、自然素材を使う家が増えたら、
その地域の景観や価値も上がる。
“家づくり=まちづくり”という考え方が、
これからの住宅には求められている気がします

4.フレキシビリティ(可変性)がある家
宮城島さんは、設計の時点から「リノベーション前提」で考えているそうです。構造(ストラクチャー)と内装(非構造体)を分けておくことで、
将来の間取り変更や改修がしやすくなるように。
壁を取り払うなどしても用途を変えられるようにして、
改修時のフレキシビリティ(柔軟性)を高めているそう! つまり、
“暮らしが変わっても使い続けられる家”は、必然的に、資産価値が高くなるということ。
この点については菊澤も
「完成時に100点じゃなく、80点でいい」と語っていました。 家は、人が暮らすことで完成する。
だからこそ、余白を残すことが大切なんですよね。
家族構成やライフスタイルが変わっても、
少し手を加えることで“自分たちらしい家”に変化できるように。
5. これからの「資産価値」は、“ストーリー”でつながる。
中古市場では、家の魅力が「平面図と数値」だけで判断されがち。けれど本当の価値は、図面では伝わらない部分にあります。 ・冬の朝、光が入るキッチンの窓
・子どもが走り回れる回遊動線
・手触りのいい木の床 そういう日常の中の小さな豊かさが、
次の持ち主にもちゃんと届くように。
仕組み作りも大切になってくると考えられます。 宮城島さんの建築は、たくさんの人に「なんとなく良いね」と言ってもらうよりも、
「この人の設計だから欲しい」と思ってもらえるような、
“特定の誰か”の心に深く響くものを目指してつくられているそうです。 だからこそ、その家を次に手にする人もきっと、
間取りやスペックではなく、『誰が、どんな想いでデザインしたのか』に価値を感じる方たち。
建物として面白く、自分たちの理想の暮らしができそう! そんな“ワクワク感”や“共感”が伝わることこそが、
結果的にその家のリセール(次に受け継がれる)価値を高めていくのではないか、と話します。 今の中古住宅サイトって、
どうしても「価格」「広さ」「築年数」でしか比較できないですよね。 でも本当は、
「この家はどんな思いで建てられたのか?」
「どんな職人さんが手をかけたのか?」
「どんな暮らし方を提案しているのか?」 そういうストーリーが分かるだけで、
家の見え方はまるで変わります。
工務店や建築家が、中古市場でも“解説者”として価値を伝える仕組みができたら、
もっと多様な暮らし方に光が当たるはず
6.これからの家づくりに求められること
住宅の資産価値は、「基本性能(スペック)」+「建築的な魅力(意味)」の掛け算。
断熱性能や耐震性などの“安心”の土台の上に、
その家らしい“物語”や“暮らしの提案”があってこそ、
本当の価値が生まれます。
そして、その魅力をどう伝えるかも
これからの大切なテーマ。
数字だけでは測れない、
“暮らしの豊かさ”を伝える工務店でありたいなと思いました

まとめ
- 資産価値は「数字」だけじゃなく「物語」でも決まる。
- 性能は“安心”、デザインは“愛着”。どちらも大切。
- タグ付けできる個性やストーリーを持つこと。
- 変えながら住める“フレキシブルな設計”が長寿命の鍵。
- 工務店や建築家が価値を語れる仕組みづくりが、これからの課題。
ご興味がある方はぜひぜひ、本編をチェックしてみてくださいね!
さくまでした^^
今日も読んでくださってありがとうございます!
あなたの“好き”が長く続く家づくりになりますように✨
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