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家は創るもの?売るもの?

2016年08月02日

自分は、この仕事(住宅産業)に携わって32年目となります。
遊んでばかりいた学生生活を終えて、最初に就職したハウスメーカー(関東地区)では、営業と設計に携わりました。
営業をしていた頃は、上司から「お客様と出会ってから、打合せ3回目で契約する事を目標に仕事をしなさい」と指示を受けていました。当然3回目で契約なんでできっこありませんが、早いときは5回位、遅くとも7回目位で契約に至っていたと思います。
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朝礼では、「売って売って売りまくれ」と言われ、何件契約したのかが会社の評価でした。でも、営業職である以上それは当たり前ですよね。

設計にも携わりましたが、【単純な形で単純な間取り、収納を少なく】が必須条件でした。なぜなら、見積が【坪○○万円+オプション○○万円】という手法でしたので、条件が上記のような条件で設計すると、原価を抑えることが可能となり、会社の利益が増えたのです。それも巨大な会社を維持していく為には、必要なことだと思います。
そんな設計ですから、金太郎飴住宅の大量生産。001234567

仕事をしていて楽しいわけがないので、その会社は退職。

でも、今の私がこうしていられるのは、この会社に就職できたからだと思っています。この会社の創業社長とは未だにSNS上で交流させて頂いておりますし、尊敬できる方です。

次に就職したのが、同じく関東のパワービルダー。その頃はバブル景気真っ只中で、イケイケ状態でしたね。
私は現場管理をやりたくて、就職しました。開けてびっくり。とにかく早期着工、早期完成、早期集金が目標で、当然のごとく大工さんは皆外注。営業や設計からまわってきた引き継ぎ書類には、通達忘れみたいなこともたまにあって、お客様に「営業に伝えておいたとおりになっていない」という指摘もありました。
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どちらの会社も、【営業で家を売る】という意味では同じでしたね。
そして、今の会社。事務所内には営業マンは一人もいません。
どうやって仕事を見つけ出すのか……

住まいを売るのではなく、作るのでもない。お客様と共にライススタイルを創造し、創り上げるものを創造し、自社大工が創る。
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お客様も担当者も現場の人たちも、みんなが楽しみながら。
そうすれば、良い住まいが出来上がる。

こうやって会社の特徴を出して差別化をすれば、営業社員を雇用して家を売らなくても、創ることができるんですね。fa401bldg001[1]

キクザワの社是
「住まいはお客様と共に創り上げるもの」
 ……住宅は売りさばくものではない。また大量販売するものでもない。規格住宅に、お客様のライフスタイルを合わせて頂くのではなく、私達がお客様のライフスタイルを見抜き、またお客様と相談しながら楽しみながら時間をたっぷりとかけ家創りをしていくことが基本である。