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Vol.3 生活基盤が安定しているから、確かな仕事ができる

家づくりの前に工法・性能デザイン・素材家づくりの流れ住まいづくりの現場から

Vol.3
生活基盤が安定しているから、確かな仕事ができる

20代、30代の大工で構成された活気あふれる現場。皆、思いは一つ「お客様の笑顔のために」。左から棟梁の田中郁晴と新山良、若手の梶田京冶と奥山勝也

 施工途中の現場を訪れたオーナー様から、よくこんな言葉をいただきます。「キクザワさんのところの大工さんは、若い方が多いせいか活気にあふれ楽しそうに仕事をされていて、期待感がふくらみますね」と。  ときには先輩から叱られることも、ダメ出しされることもありますが、20代・30代の若手大工が、のびのびと働いているのがキクザワの現場の大きな特徴です。大工を目指した理由はそれぞれですが、必ず「大工ってカッコいい」という言葉が出てきます。小学生の頃から工作の時間が大好きだったという20代の奥山勝也は、「どんどんカタチになっていく様子が面白い」と笑顔で話しますが、ときには納まりで悩むことも。父の梶田徳之と親子でキクザワの現場で活躍している入社3年目の梶田京治も、オーナー様に喜んでいただける最良の結果を出せるよう日々先輩にアドバイスを仰ぎ、自問自答を繰り返し、そのプロセスのひとつひとつを自らの糧にしているところです。

 常に効率の良い仕事を心がけ、物静かに黙々と丁寧な仕事ぶりを見せる棟梁の田中郁晴は、職人不足の中、これからを担う後輩の育成にも力を入れています。同じ棟梁の新山良は、プライドを持って仕事に取り組むキクザワの大工たちの姿を見ていると、自身も「後悔しない仕事をする」が信念になったとキッパリ。とにかく皆、オーナー様の笑顔が励みです。現場ではオーナー様に丁寧な説明を心がけ、ときには「こうしては、どうだろう?」と提案も。コミュニケーションを図り、一緒に家をつくっていきます。

 いまやどんな業種でも非正規雇用が常態化し、若者が不安定な雇用条件のもと働かざるを得ない状況下にありますが、キクザワの大工は正社員ですので、20代で結婚し子どもに恵まれる者も。男は家庭を持つとがぜん張り切り、いい家づくりを通して、オーナー様や自分たち家族の幸せの輪が広がっていくことを実感しているんだと思います。高性能住宅のベースは大工の生活基盤を整えることにあり、それは会社として責務だと考えています。若き職人達は、「将来は自分の家を自分で建てる」ことも目標の1つに、日夜技術の研鑽に励んでいます。

相手は木という生き物。いつも初対面だけに、その見定めが大事。「納まりが気になり就寝前に考えることも」と真面目な側面を覗かせる