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キクザワについて

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北海道産材について

2016年06月29日

今の日本の住宅建築に用いる木材の殆どは、輸入材です。カナダやロシア、ヨーロッパのものが多いと聞きます。確かに国産材より安くて、住宅会社としては導入しやすいのだと思います。
特に枠組壁工法(ツーバイフォー工法)においては、ほぼ100%に近いくらいカナダ産らしいですね。
でも、北海道には、カラ松、トド松、道南杉等豊富な資源があります。
あまり詳しくはありませんが、その殆どはチップ等に加工されていると聞きます。

どうしても地域材(北海道産材)は割高になってしまうため、建築業者は「高いから使わない」製材業者さんも「使われないから製材しない」という感じです。
「鶏が先か、卵が先か」と同じような理屈ですね。

キクザワのツーバイフォー工法では、敢えて柱材のみですが、北海道産トド松を使用しています。本当はすべて北海道産材にしたいのですが、部材が供給されていません。

何故、わざわざ高く付く北海道産材を使用するのか。それは、本当に微かではありますが地域貢献、輸入材よりも寸法精度が高く乾燥率が低いため、後々狂いにくいというメリットがあるからです。
大工さんも扱いやすいと言っています。

なんとか、すべての構造用の木材が北海道産材でまかなわれることを祈っています。

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7/10(日)第21回 お客様謝恩親睦パーティーを開催します

2016年06月21日

今年もこの季節がやってまいりました。
7/10(日)11:30より、いつもの場所で 第21回 お客様謝恩親睦パーティー(通称OB会)を開催致します。
順次お客様には、ご案内を発送しております。なるべくお早めの返信をお願いします。スタッフ一同、皆さんとお会いできる事を楽しみにしております。

昨年は炎天下の中、800余名のお客様に来場頂き、とても有意義な時間を過ごしました。
今年も、より一層楽しんで頂けるよう、企画しております。
今まで、参加頂けなかったお客様も是非ご参加下さい。

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会場全景です

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フワフワタヌレンジャーも待機中

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餅撒きお菓子撒き

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お菓子とお餅が宙に舞っています

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私のところにとんでくるかなぁ

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子供縁日コーナー

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塗り壁体験

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大工さんと一緒に日曜大工

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スイカの早食い大会

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200匹のニジマスつかみ取り

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大ビンゴ大会

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当たったよ

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抽選会で、巨大牛肉ゲット!!

今年は、益々バージョンアップしますよ~

家を建てるなら自社大工!!

2016年06月13日

家を建てる際に、現場での一番の要は大工さんですよね~(工場で作ってトレーラーで持ってきて、クレーンで吊って、どーんどーんってできていく家は別ですが。。。)

ちょっと話は飛びますが、過去に室蘭工業大学の鎌田紀彦名誉教授が、「住まいは科学だ」という名言を残されています。
まさにその通りで、家を設計する過程、建てていく課程、そして完成してから住まいの中で起こるいろいろな現象は、科学と数学で証明出来ると言っても過言ではないと思います。

だから家を建てる要の大工さんはすごいんです。手をかける大工さん自身が、数学も科学も理解してこそ良い住まいができるのです。
綺麗なディティールは数学の塊。断熱気密換気は科学の塊。それらを理解していない大工さんが家づくりをすると、何かあったときに対応しきれないんですね。

工務店には必ず大工さんがいると思っていませんか?
そうでもないんですね。工務店として、大工さんを自社の社員として雇用している会社もありますが、外注さんとして依頼している場合もあるんです。

自社大工の場合は、当然社員ですから、厚生年金や健康保険も加入しています。退職金制度にも加入しています。その他の福利厚生も充実しています。ある意味、サラリーマン大工さん。

キクザワの大工さんは自社大工です。何故そうするのか。。。
大工さんは社員となることで、外注の大工さんと違って、現在も将来も会社に守られているという意識が出てくるんですね。
そうすると、会社の方針に大工さんも足並みを揃えるようになるんです。

そこで文頭に書いた「数学と科学」が出てきます。キクザワの大工さんには、BIS(ビルディングインシュレーションスペシャリスト)若しくは省エネルギー技術施工技術者の資格を取得してもらいました。これは、施工する人自身が断熱気密換気等の理論を理解していないと、いざというときに対応出来ないのです。

更に自社大工のメリットとして、愛社精神が出てきて手間賃で左右されるような仕事をしないということ。不可解なことや納得できないことには、きちんと意見を持つようになるし、設計者が指示した方法よりも職人なりの考えに従った方が良い事もあるんです。

そこには、外注さんとは違った意識が大工さんに芽生え、お客様の為の家づくりが始まるのです。

自社大工を抱えるということは、会社としては経費もかさばるので、会社の経費面では大変です。
でも、それ以上のメリットが、会社はもとより、お客様にも多大にあるんですね。
会社が目先だけをみているのであれば、外注さんでも問題無いでしょうが、会社の将来、お客様の将来を見据えると、やっぱり自社大工かなぁ。。。

自分は文章が苦手なので、とりとめのない、読みづらくてあまりおもしろくない硬い話しかできませんが、つまらないときはスタッフブログ「はれときどきキクザワ」をご覧ください。
キクザワのスーパー新人 佐久間ちなが書いています。
吸い込まれるように、すらすらと読んでしまいますよ。ぜひぜひ。

アース21 道央道南地区 情報交換会

2016年06月12日

6/10 アース21道央道南地区の情報交換会と言う名の元での懇親会に出席してきました。
一年に数回、道央・道南・道北・道東の各地区でその地域の特色を生かした地域例会が行われます。

テーマは何って決まっているわけじゃないけど、それぞれの地域で頑張っています。

今回は、ZEH(ゼロエネルギーハウス)を主体とした各社の取り組みや、悩み事相談等。。。
とっても有意義な情報交換会でした。

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ま、後半になるとみなさんお酒が回ってきて、仕事の話どころではなくなってきましたが(汗!!)
写真を撮るのを忘れていたので、仲間のFACEBOOKより写真を頂戴しています。

会場は、北大の近くの「博多ぶあいそ別邸」というお店。メインは「鍋」と聞いて、この時期に鍋?!<「マジか!!」って思っておりました。あまり鍋が好きじゃないので。。。 ところが、ここのホルモン鍋は絶品!! 私自身、元々あまりお酒を飲まないので、食事が何よりの楽しみ。 2016-06-12 08.04.48

人の分まで食べて、お腹いっぱいになって、ほぼ動けない状態になり、二次会に出席もせず、まじめに帰宅。

翌朝、体重を測ると、1.5kgも太ってる。ただでさえ、最近はダイエットのリバウンドで体重が戻りつつあるのに。心を入れ替えて、またプチダイエットしようかなと思います。

社長の健康は、会社の健康でもあるし、会社が健康であれば、創る住まいも「良い家」になるということで、頑張ります。

断熱材の性能の違い②(石油系)

2016年06月05日

久しぶりの書き込みです。別にさぼっていたわけではなく、書きたい、書かなければ等と思いながら、忙しさにかまけておりました。

前回は繊維系の断熱材についていろいろと書きましたが、今回は石油系(ボード系)の断熱材について書き込みたいと思います。

かっこでボード系と書いていますが、石油系の断熱材は繊維系の布団状のものとは違い、成形された板状のものとなるのが殆どですので、ボード系と呼んだりします。

石油系の断熱材には、材質によって押出法ポリスチレン系(XPS)・ビーズ法ポリスチレン系(EPS)・ウレタン系・フェノール系と分けられます。材質によってそれぞれの特徴がありますが、今回はあまりにも長くなってしまうので、石油系という括りで、書き込みます。

石油系を採用するメリットですが、
①ボード状になっているため、外断熱や付加断熱などの施工がしやすい。
②繊維系と比べると熱伝導率が良い傾向にあるため、同じ性能を出すのであれば薄くて済む
③特にポリスチレン系は水に強いというかほぼ吸水性がない(つまり土中や濡れた環境でも性能を発揮できる)

デメリットは、
①炎の中では、爆発的に燃える。つまり火元がある限り非常に燃えやすい。しかし、燃えていても火元が無くなると、自己消化性という性質のため、瞬時に消火する。
②繊維系と違い硬いので、軸間充填には向かない。
③解体後、再利用ができない
④コストが高い(但し、施工部位によっては断熱材コストが高くても施工コストで吸収できる場合もある)

こんな感じです。前回の繊維系のメリットデメリットをあわせてご覧頂くとわかりますが、ほぼ反対の性質があるんですね。

断熱材メーカーによって、若干の差異はありますが、性能差(熱伝導率λ値)は、以下の通りです。

押出法ポリスチレン(XPS) 0.028
ビーズ法ポリスチレン(EPS) 0.034
ウレタン系 0.021~0.023
フェノール系 0.019~0.020 

つまりフェノール系の断熱材が一番単位厚みあたりの性能が高いという事ができます。
因みにフェノール系で50mm厚の断熱材を使用するとした場合、同じ性能(同じ熱抵抗値)を出すためには、XPSで73mm、EPSで89mm、ウレタン系で58mm必要となります。

じゃあ、一概にフェノール系を使用すればすべて良しとはならないんですね。
コストもそれなりに高くなってしまいますし、必要とする断熱性能や施工する際の下地材の厚みとの関係等によって、使用する種類が変わってくるのです。

石油系・繊維系だけの分類に限らず、その系統の中でもそれぞれ様々な特徴があります。完璧なものなんてないんですよね。

使用する断熱材の種類で断熱性能は決まりません。家全体では外皮平均熱貫流率(UA値)や熱損失係数(Q値)で家全体の断熱性能が決まりますし、部位ごとでは(基礎・壁・天井・屋根等)熱抵抗値(R値)が重要になってきます。

熱伝導率(λ値)が良くても、断熱材の厚みが薄ければ、熱抵抗値(R値)が下がり、意味のないものになってしまいます。

あと、最後に言いたいのは、どんなに性能の良い断熱材を厚く使用しても、施工する大工さんがきちんと丁寧に施工しなければ、無用の長物となってしまうということです。

如何に企業の考え方や理論、担当者が素晴らしくても、実際に手を施す大工さんがきちんとしていないと、きちんとした性能が出ないということなんですね。大工さんはすごいし、家のかなめなんです。

「大工さんはすごいし、家のかなめなんだ」ということで、次回は「家を創る大工さん」について書いていきたいと思います。