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断熱材の入れ方

2016年05月16日

断熱材っていっぱいありますよね。グラスウールやロックウール等の繊維系のもの。ネオマフォームやカネライトフォームなどの石油系板状のもの。
どれも一長一短があり、何が一番良いのかは、個人の感性や考え方によるものと考えています。なによりも優れているものなんて無いと考えます。安くて、熱伝導率が低くて、経年変化が少なくて、火や水にも強くて、デリバリーも良くてなんてものは存在しないです。すべての断熱材は、どこかしらネガな部分があるし、ポジな部分もあります。

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ところで、断熱材の本当の性能を満たす入れ方ってご存じでしょうか。ただ入れりゃあいいってもんじゃありません。
気密性能は、工事中や工事完了後に測定して、その結果がはっきりとわかりますが、断熱性能(Q値やUA値)に関しては、使用する断熱材の種類と厚さによって計算で求められるもの。
あくまでも計算上でのものですから、施工現場できちんと施工しても、いい加減な施工をしても、Q値やUA値は変わらないんです。

断熱材は、きちんと緻密に押しつぶすことなく、空隙を作らず入れること。これが大前提です。そうしなければ、どんなに高価で性能の良い断熱材を使用しても、効果は半減以下です。

例えば、グラスウール。グラスウールの成分は殆どがガラスでできています。真冬に窓ガラスを触ると、冷たいですよね~ つまりガラスはどちらかというと熱を伝えやすい性質なんです。
それが、何故断熱材として成立するのか。。。 熱は伝導と対流によって伝わります。グラスウールはガラスを布団のような繊維質にして、無数の小さな空気の部屋でできています。空気はガラスより熱伝導率が低いということ、小さな空気の部屋になると、空気自体が対流しづらくなるという事で、断熱材として成立するのです。

ですから、押しつぶして入れたりすると、空気の部屋が少なくなり、元々のガラスに近くなってしまい、断熱性能が激減してしまうんですね。布団を想像してみて下さい。新品のふわっふわっの布団と使い古したぺたぺたの布団。どちらが熱を逃がさないか。推して知るべしですね。。

これから、住宅会社をどこにしようかってお考えの方、是非住宅会社に内緒で、工事中現場を覗いてみて下さい。隙間無く、密実に入れている会社の住宅は、きちんとした性能が出るはずです。ずさんな入れ方をしていると性能はガタ落ちです。特にコンセント廻りなど押しつぶして入れている場合は要注意ですね~
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是非是非、キクザワの工事現場を見かけたら、抜き打ちで「ちょっと見せて~」って感じでご覧頂けたら嬉しいです。